保温性が高いのが特徴の”真空断熱タンブラー”ですが、注いだ飲み物がすぐにぬるくなってしまう問題が発生した場合はタンブラーの気密機能が劣化し、真空状態ではなくなったことが考えられます。その際のメーカー対応(BRUNO)に関して実体験をもとにお伝えします。また、タンブラーの保温のメカニズムについても説明します。
真空タンブラーに発生した問題
タンブラーは保温性が高く、注いだ飲み物の温度が変わりにくくて愛用して使っていたのですが、ある日突然、タンブラーの周りが結露していることに気づきました。
断熱性が高いのでタンブラーの外側は温度変化しないので、本来はタンブラーの外側に結露した水滴が付着することはないはずです。
つまり、断熱性が劣化しているということです。断熱性が失われているということは真空タンブラーの真空部分に空気が入ってしまい、真空ではなくなっているということです。
案の定、タンブラーにキンキンに冷えた飲み物を注いでも普通のコップ並みに時間が経てばぬるくなってしまいます。
メーカーに問い合わせ
2年弱くらいは使用したので「まあ壊れてもしょうがないかな」と思い、買い替えるつもりでしたが一旦メーカーのカスタマーサポートセンターに問い合わせてみました。
使用していた真空タンブラーのメーカーは「BRUNO」です。
カスタマーサポートに問い合わせてみたところ、「現品を見てみないとわからないので、送ってください」とのことでした。配送料800円は自己負担です。
配送から2週間弱で、BRUNO側から荷物の配送が届いたので開けてみたらそこにはなんと同型の新品のタンブラーが入っていました!!
説明書も同封されており、そこには「現品を確認したところ真空構造が保たれていません」的な調査結果が記載してありました。
まあ。そうですよね…笑
元々は新しいタンブラーを買おうと思っていたので、とっても得しました。
使っていた真空タンブラーの価格は3,000円程度のものだったので、それを配送料の800円を払うだけで新品のものと交換してくれるなんてなんて大盤振る舞いなんでしょう!
もう一生BRUNOの商品使います!
仮に同じタンブラーがまた壊れたときはまた交換してくれるのかな?もしそうだとしたら、一生新しいタンブラーを買う必要ないですよね…BRUNO大丈夫か?経営。消費者としてはありがたい限りですね。
ちなみにTHERMOSも同様の対応をとってくれるらしいです。ただし、あくまで噂ですが…
ネット検索してみると、「THERMOSで新品に交換してもらいました!」という記事をいくつか見ました。
保温のメカニズム
真空断熱タンブラーは本体が外壁(手が触れるところ)と内壁(飲み物が触れるところ)の二層構造となっており、その層の間が真空となっています。この真空が保温性の高さの要因です。
真空というのは「空気などの物質が全くない状態」または「何もない状態」を意味しますが、科学的にはこれらの状態を絶対真空と言います。ただし、絶対真空を作り出すのは不可能といわれています。
真空断熱タンブラーの真空は上記の状態に出来る限り近づけた状態です。熱は物体を介して伝わっていきます。空気も熱を伝える物体です。
真空ではその空気が少なくっているので、熱が伝わっていくことが出来ないのです。
真空断熱タンブラーでさえも時間がたてば飲み物がぬるくなっていきますが、それはタンブラー飲み口側の飲み物と空気が触れている箇所から熱が伝わっているためです。
まあこればかりはしょうがないですね…飲み口がないとそもそも冷たい飲み物を飲めないですからね。
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