連休前に定期券の有効期限切れ いつ買うのがお得か解説【損得境界線で一目瞭然】

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大型連休が近づいているタイミングで定期券の有効期限切れが迫っている方の以下のようなお悩みにお答えします。

大型連休前に定期券の有効期限が切れる場合どうしたらいいの?
いつから定期券を買えばいいの?
どうやって計算したらいいのかわからない。計算方法を知りたい。

ここでは、選択方法によって異なる手間などは考慮せず、いかにお得な方法で定期券を購入するかの”金額”に的を絞って解説していきます。

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連休前に普通乗車券を買うことで定期券が何日延長されるか考える

連休前に定期券有効期限が切れる場合、定期券の継続は連休後に手続きした方がお得かどうかは

有効期限切れから連休まで何日残っているか決まります。

具体例をもとに下記手順で計算をしていきます。

  1. 連休期間と定期券期限切れ日を確認
  2. 連休前に普通乗車券を購入することで定期券が何日分延長されるのか調べる
  3. 利用区間の普通乗車券の片道運賃を調べる
  4. 購入する定期券の1日当たりの料金を算出
  5. 計算する

連休期間と定期券期限切れ日を確認

夏休みの大型連休を例に検証していきます。余談ですが、開催予定だったオリンピックの影響で2020年の夏休みは例年とずれています。

・連休期間      :2020年8/1~8/10
・定期券有効期限切れ日:2020年7/23

その他の休日は完全週休二日制(土日休み)、祝日はカレンダー通りとします。

連休前に普通乗車券を購入することで定期券が何日分延長されるのか調べる

上記の場合、普通乗車券が必要になるのは7/27(月)~31(金)の5日間。

土日と祝日は休みなので、平日の5日間です。

定期券が有効期限切れになってから大型連休に入るまでの5日間を普通乗車券を購入して乗り切った場合、次に定期券を購入するのは連休明けの8月11日からとなります。

つまり、何も考えずに定期券を継続する場合に比べて、普通乗車券で5日間過ごして連休明けに定期券を買った場合の方が定期券の有効期限が15日延びることになります。

何も考えずに次の利用日から定期券を継続する場合:定期券購入は7/27(月)から
有効期限
・1か月定期なら8/26まで
・3か月定期なら10/26まで
・6か月定期なら1/26まで

普通乗車券を5日間購入した場合:定期券購入は連休明けの8/11から
有効期限
・1か月定期なら9/10まで
・3か月定期なら11/10まで
・6か月定期なら2/10まで

有効期限 次の利用日(7/27)から
定期券購入
普通乗車券を5日間
定期券購入は8/11から
1か月定期券 8/26 9/10 15日
3か月定期券 10/26 11/10 15日
6か月定期券 1/26 2/10 15日

要は、普通乗車券を5日間買うと定期券の有効期限が15日延びるので

普通乗車券5日分(5往復分)の値段<定期券15日分の値段

となれば、連休前に定期券を継続しない方がお得と言えます。

利用区間の普通乗車券の片道運賃を調べる

計算に必要な情報を揃えていきます。

まずは利用区間の普通乗車券の片道運賃を調べます。

利用区間は中央線の立川駅ー新宿駅と設定します。

この場合の、普通乗車券片道運賃は473円(IC)です。

購入する定期券の1日当たりの料金を算出

定期券の種類は1か月、3か月、6か月定期券の3種類あります。

それぞれの定期券を30日、90日、180日で割って、1日当たりの料金を算出します。

結果を以下の表にまとめます。

定期券代 1日当たりの料金
1か月定期券 14,170円 473円
3か月定期券 40,370円 449円
6か月定期券 67,980円 378円

計算する

さて、必要な情報が出揃いましたので計算していきます。

普通乗車券5日分(5往復分)の値段は

473(円)×10(回分)=4,730(円)

もう一度条件をおさらいします。

お得になる条件は以下となります。

普通乗車券5日分(5往復分)の値段<定期券15日分の値段

定期券15日分の値段は
・1か月定期券:7,095円(>4,730円)
・3か月定期券:6,735円(>4,730円)
・6か月定期券:5,670円(>4,730円)

したがって、上記の条件の場合、連休前の5日間は普通乗車券を購入して、連休明けから定期券を更新したほうがお得だとわかりました。

では損得の境界線は普通乗車券何日分となるのでしょうか。

損得の境界線は何日か調査

今までの条件の場合、普通乗車券を5日間買った方が確かにお得になるのは分かった。

じゃあ損得の境界線は普通乗車券何日なのか調べていきましょう。

・利用区間      :中央線 立川-新宿駅間
・連休期間      :2020年8/1~8/10
・祝日        :7/23(海の日),24(スポーツの日)

計算結果を表にまとめたものが下記になります。

定期券延長日数:有効期限切れの翌出勤日から定期券を継続した場合と比較して、連休前に普通乗車券を購入し連休明けから定期券を更新した場合の延長日数のこと。

1,3,6か月定期券:各定期券を30,90,180日で割って1日当たりの料金を算出し、1日当たりの料金と定期券延長日数をかけた金額。

普通乗車券 定期券
購入
日数
購入期間 普通運賃
(往復)
定期券
延長日数
1か月
定期券
3か月
定期券
6か月
定期券
1 7/31 ¥946 11 ¥5,203 ¥4,939 ¥4,158
2 7/30~7/31 ¥1,892 12 ¥5,676 ¥5,388 ¥4,536
3 7/29~7/31 ¥2,838 13 ¥6,149 ¥5,837 ¥4,914
4 7/28~7/31 ¥3,784 14 ¥6,622 ¥6,286 ¥5,292
5 7/27~7/31 ¥4,730 15 ¥7,095 ¥6,735 ¥5,670
6 7/22,27~31 ¥5,676 20 ¥9,460 ¥8,980 ¥7,560
7 7/21,22,27~31 ¥6,622 21 ¥9,933 ¥9,429 ¥7,938
8 7/20~22,27~31 ¥7,568 22 ¥10,406 ¥9,878 ¥8,316
普通乗車券 定期券
購入
日数
購入期間 普通運賃
(往復)
定期券
延長日数
1か月
定期券
3か月
定期券
6か月
定期券
9 7/17,20~22,27~31 ¥8,514 25 ¥11,825 ¥11,225 ¥9,450
10 7/16,17,20~22,27~31 ¥9,460 26 ¥12,298 ¥11,674 ¥9,828
11 7/15~17,20~22,27~31 ¥10,406 27 ¥12,771 ¥12,123 ¥10,206
12 7/14~17,20~22,27~31 ¥11,352 28 ¥13,244 ¥12,572 ¥10,584
13 7/13~17,20~22,27~31 ¥12,298 29 ¥13,717 ¥13,021 ¥10,962
14 7/11,13~17,20~22,27~31 ¥13,244 32 ¥15,136 ¥14,368 ¥12,096
15 7/10,11,13~17,20~22,27~31 ¥14,190 33 ¥15,609 ¥14,817 ¥12,474
16 7/9~11,13~17,20~22,27~31 ¥15,136 34 ¥16,082 ¥15,266 ¥12,852
普通乗車券 定期券
購入
日数
購入期間 普通運賃
(往復)
定期券
延長日数
1か月
定期券
3か月
定期券
6か月
定期券
17 7/8~11,13~17,20~22,27~31 ¥16,082 35 ¥16,555 ¥15,715 ¥13,230
18 7/7~11,13~17,20~22,27~31 ¥17,028 36 ¥17,028 ¥16,164 ¥13,608
19 7/6~11,13~17,20~22,27~31 ¥17,974 37 ¥17,501 ¥16,613 ¥13,986

1か月定期券の損得境界線

上記の結果から、1か月定期券の損得境界線は普通乗車券の購入日数17日だということが分かりました。

つまり、定期券の有効期限が7/7以降の場合、連休前は普通乗車券を利用し、連休明けの8/11から定期券を購入したほうがお得だということです。

連休前の普通乗車券購入日数が少なくなればなるほどお得度は増します。

ただし、上記の結果は休日に一度も通勤区間を使用しなかった場合なのでご注意ください。

3か月定期券の損得境界線

3か月定期券の損得境界線は普通乗車券の購入日数16日だということが分かりました。

つまり、定期券の有効期限が7/8以降の場合、連休前は普通乗車券を利用し、連休明けの8/11から定期券を購入したほうがお得だということです。

定期券の有効期限が7/8で、7/9~31の出勤日は15,136円を支払い普通乗車券を購入することで、

定期券の有効期限は34日延長され、15,266円お得になるということです。

差額の15,266-15,136=130円 お得ということです。

6か月定期券の損得境界線

6か月定期券の損得境界線は普通乗車券の購入日数10日だということが分かりました。

つまり、定期券の有効期限が7/15以降の場合、連休前は普通乗車券を利用し、連休明けの8/11から定期券を購入したほうがお得だということです。

定期券の有効期限が7/15で、7/16~31の出勤日は9,460円を支払い普通乗車券を購入することで、

定期券の有効期限は26日延長され、9,828円お得になるということです。

差額の9,828-9,460=368円 お得ということです。

まとめ

下記条件の場合

・利用区間      :中央線 立川-新宿駅間
・連休期間      :2020年8/1~8/10
・祝日        :7/23(海の日),24(スポーツの日)

・1か月定期券の場合
定期券の有効期限が7/7以降の場合、連休前は普通乗車券を利用し、連休明けの8/11から定期券を購入したほうがお得

・3か月定期券の場合
定期券の有効期限が7/8以降の場合、連休前は普通乗車券を利用し、連休明けの8/11から定期券を購入したほうがお得

・6か月定期券の場合
定期券の有効期限が7/15以降の場合、連休前は普通乗車券を利用し、連休明けの8/11から定期券を購入したほうがお得だということ

計算結果は利用区間、利用する鉄道会社によっても異なります。
計算方法は共通して使えるので、気が向いた方はぜひ計算してみてください。

 

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