夏は冷房、冬は暖房とどの季節も電気代がかかりますよね。せっかく部屋の温度を快適にしても窓ガラスから奪われていくその快適な温度。熱を逃がさないようにすれば冷房・暖房にかかる電気代は安く抑えることが出来ます。熱が逃げてしまう場所といえば窓ガラス。その窓ガラスに張り付ける”断熱シート”について説明します。
断熱シートの貼り付けタイプ
断熱シートの貼り付けタイプは大きく分けて2種類あります。
”水で張り付けるタイプ”と”粘着剤がついたシールタイプ”です。
厚みにもいろいろ種類があり、厚いほど保温性が向上しますが、透明度はなくなるため部屋が暗くなります。薄い場合はその逆で、部屋はそこまで暗くならないが、保温性は低いです。
断熱だけでなく、結露を防いだりできます。
水で張り付けるタイプ
霧吹きなどを使い、シートを張り付ける箇所を濡らしてから張り付けるタイプです。
・はがした際に接着剤などの跡が残らない
水を使って張り付けるので、ガラスに接着剤が残ってきた無くなることはありません
・何度でも貼りなおせる
・手間がかかる
窓を綺麗にした状態で霧吹きなどで濡らす必要があります
・うまく張り付かない場合がある
接着剤に比べて粘着力は劣ります
シールで張るタイプ
・粘着剤がついているのでそのまま窓ガラスに貼ることが出来る
・はがした際に接着剤が残って跡が残ることがある
断熱シートを張れない窓ガラス
ワイヤー入り網入りガラス
全ての窓ガラスに断熱シートを張ることは出来ません。特にワイヤーが入った”網入りガラス”は注意が必要です。
ワイヤーが入っていて強度が強いと思いがちですが、あのワイヤーは強度増加の為にあるものではなく、割れたガラスが飛散するのを防ぐためにあります。
熱膨張率が異なるガラスとワイヤーなので強度はむしろ低くなります。
そんな網入りガラスに断熱シートを張り付けた場合、
断熱シートを張り付けた箇所は熱が逃げにくいため、日が当たっている場所とそうでない場所での温度差がさらに広がることになりガラスが割れてしまいます。
熱湯をガラスコップに入れた際に割れてしまうのと同じ現象です。
熱湯に触れている箇所と触れていない箇所、シンクに触れている箇所で熱の逃げ方が違いのでひずみが生じて割れてしまいます。
複層ガラス
複層ガラスは2枚のガラスの間に中空層があり、ガラスの片面に断熱シートを張ることで中空層にたまった熱の逃げが両ガラスで異なるため熱割れしやすくなります。
まとめ
節約のために窓ガラスに断熱シートを張り付けるのはいいですが、ガラスと断熱シートの組み合わせをしっかり調べないと、窓ガラスが割れて修理費がかかり、節約のつもりで断熱シートを張り付けたにもかかわらずかえって大きな出費になるかもしれません。
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