シャワーとお風呂のどちらが電気代とガス代などの光熱費が安いのか調べてみました。お風呂よりもシャワーのほうが節約になるイメージがありますが本当なのでしょうか。
シャワーとお風呂の光熱費を比較
シャワーとお風呂の場合の水道代とガス代の合計を以下の表にまとめました。これらの光熱費を比較した場合、シャワーの使用時間が15分を超えるとお風呂の180Lの場合よりも高くなります。冬の時期にシャワー15分未満で体がしっかり温まるかとどうかは個人によると思います。
個人的には体がしっかり温まるのに必要な時間は10分未満ですので、お風呂に180L貯めるよりもシャワーのほうが節約になります。ただし、家族の人数が増えれば話は変わってきます。お風呂に貯めたお湯は追い炊き、足し湯をして一部を再利用することが出来ます。一人暮らし以外の場合の光熱費の比較も別記事でしてみましたので是非ご参考に。
・シャワーの場合
5分 | 10分 | 15分 | 20分 | |
水道使用量(L) | 60 | 120 | 180 | 240 |
水道代(円) | 14.4 | 28.8 | 43.2 | 57.6 |
ガス代(円) | 22.65 | 45.3 | 67.95 | 90.6 |
合計(円) | 37.05 | 74.1 | 111.15 | 148.2 |
・お風呂の場合
180L | 200L | 220L | 240L | |
水道代 | 43.2 | 48 | 52.8 | 57.6 |
ガス代 | 67.95 | 75.5 | 83.05 | 90.6 |
合計 | 111.15 | 123.5 | 135.85 | 148.2 |
シャワーとお風呂の計算条件
シャワーとお風呂のどちらを使用するにしても、水道代とガス代(水からお湯に温めるため)がかかります。それらの光熱費がシャワーとお風呂でそれぞれいくらかかっているのか計算してみます。光熱費の計算は下記の条件で行います。
・シャワー
使用量:12L/分
温度:42℃
寒い冬の時期でも体がしっかりと温まるように、シャワーはずっと出しっぱなしで温度は少し高めの42度に設定しています。
・お風呂
使用量:200L(浴槽一杯分)
温度:40℃
頭や体を洗った時の泡を洗い流すのには浴槽のお湯を使用することとします。
水道代の計算
水道料金は段階的に単価が上がる”従量料金”のため、計算結果はあくまで目安として考えてください。
上水道料金:121円/㎥
下水道料金:119円/㎥
1L=0.001㎥
水道料金=上水道使用量(㎥)×121(円/㎥)+下水道使用量(㎥)×119(円/㎥)
*ここでは基本料金は計算に含めません。また、上下水道と下水道の使用量は同じとします。
ガス代の計算
水1Lを1℃上げるのに必要なエネルギーは1kcalです。また、温める水の温度は15℃とします。
給湯器の熱効率:80% 一般的なガス給湯器は80%、エコキュートなどの高効率ガス給湯器は95%
ガスの燃焼量:都市ガスを想定して12,500kcal 一般的に都市ガスで10,500~14,500kcal、プロパンガスで24,000kcal程度です。
計算式は以下となります。
ガス代=湯量(L)×上昇させる温度(℃)÷ガスの燃焼量(kcal)÷給湯器の熱効率(%)×ガス単価(円)
*ここでは基本料金は計算に含めません。
まとめ
シャワーを15分以上使用する場合は、お風呂に180L貯める場合よりも水道代とガス代の光熱費が高くなります。ただし、上記は1人の場合の試算ですのでお風呂を利用する人数の増加によって結果は変わってきます。なぜならお風呂には追い炊きや足し湯機能がありお湯の一部を再利用できるからです。人数の違いによる光熱費の比較は別記事でまとめました。
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