年々各家庭に広まりつつある”床暖房”。一般家庭への普及率は10%程度ですが、新築のマンションには床暖房が装備されているものが多くなってきた印象です。その床暖房ですが、温水式または電気式などの種類があり、それぞれの電気代はいくらになるのか。
床暖房
床暖房の特徴
・床からの熱によって部屋全体を温めることが出来る
暖かい空気は上に移動する性質があるため、床を温めることで足元からぽかぽか
エアコンや灯油ヒーターなどでは足元が温まりにくく、室温の割に温かさを感じにくいです。
・温風が直接体に当たらないためホコリ、ハウスダストが舞いにくい
・温風が直接体に当たらないため、保湿性が高い
・高温になる箇所がないため、小さい子供、ペットにも安全
・部屋が温まるまでに時間がかかる
・初期費用がかかる
・椅子、ソファなどの家具は熱がこもらないタイプを選ぶ必要がある
・低温やけどの恐れがある
温水式と電気式
床暖房の熱源の種類は大きく分けて温水式と電気式の2種類があります。
温水式
温水を循環させて床全体を温める仕組み
温水を作り出す熱源の燃料には電気、ガス、灯油またはガスと電気のハイブリッドなどもあります。
特徴
・電気式に比べてランニングコストが低い
・電気式に比べて床温度が低い(40℃前後)ため低温やけどのリスクは低い
・電気式に比べて設置費用は高い
電気式
電気によって電熱線を温めることで床全体を温める仕組み
特徴
・温水式に比べて設置費用が安い
・早く温まりやすい
・温水式に比べてランニングコストが高い
・温水式に比べて床温度が高い(45℃前後)ため低温やけどのリスクが高い
電気代比較
温水式、電気式の床暖房とエアコンを暖房として使った際の電気代を比較してみました。
計算条件
床暖房
外気温:約7℃
床温度:30℃
エアコン
計算式
消費電力(W)÷1000×8(時間)×30(日)×電気代(円/kWh)
=880(W)÷1000×8(時間)×30(日)×27(円/kWh)
=5703円/月
共通
使用時間:8時間/日
使用機器:10畳タイプ
初期費用 | 電気代(月) | |
温水式床暖房 | 50~60万円 | 3900円 |
電気式床暖房 | 30~40万円 | 7300円 |
エアコン(暖房) | 5~15万円 | 5703円 |
ランニングコストで比較すると温水式床暖房が一番安い結果となりました。
上記表はあくまで目安で、床暖房の製品や外気温、家の断熱性、気密性によっても結果は大きく変わってきます。
まとめ
・床から部屋全体を温めることで足元からぽかぽか
・温水式床暖房は初期費用が掛かるがランニングコストはエアコンよりも安い
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