天井に付いているクルクル回る扇風機みたいなやつの名前知ってますか?あれの名前は”シーリングファン”(天井扇)と言います。照明と一体になったものはシーリングファンライトと言います。よく目にするものは3枚羽のものが多いですが、役割と機能、かかる電気代についてまとめました。
シーリングファンとは
”シーリングファン”とは天井に取り付ける扇風機です。また、”天井扇”ということもあります。個人的にはお洒落なリビングに付いているイメージが強く、インテリアの観点から設置するものっていう印象ですが、しっかりとした役割・機能を備えています。
シーリングファンの役割・機能
・天井から扇風機を回すことで室内の空気を攪拌して室温のムラをなくす
吹き抜けなど天井の高い部屋に設置することで最も効果を発揮します。暖かい空気は上に、冷たい空気は下に行く特性があるため、寒い冬の時期に暖房を付けても、暖かい空気は上に行ってしまい、なかなか部屋が温まらなかったり、顔付近は暖かいのに足元は冷えるなどの問題が発生します。そんな時にシーリングファンを回すことで室内の空気を循環させ、温度を均一にすることが出来ます。
・シーリングファンと他の家電製品の組み合わせによる相乗効果
空気清浄機、加湿器などの家電製品と組み合わせて使用することでそれらの機能を最大限に発揮することが出来ます。部屋の天井や床、隅などの空気が淀みやすい箇所の空気を循環させることで部屋全体の空気を浄化し、加湿することが出来ます。湿度計などの計測器機も製品本体内部に設置されていることが普通なので、加湿器などから排出された空気は本体周辺に淀みやすく、実際の数値よりも高めに出やすいです。製品自体の空気排出力(空気の勢い)だと不十分なのです。
メリットとしては上記のことが挙げられますが、デメリットとしては以下の3点が挙げられます。
・シーリングファンによる騒音
製品によっては回転時の風切り音がするものがあります。ただし、シーリングファンは扇風機に比べてファンがゆっくり回転するのでそこまで音が気になることはないです。
・設置には天井の強度が必要
シーリングファンは羽のサイズが大きく、照明と組み合わせて設置することが多いので全体の重量が重くなりがちです。設置の際には天井の許容荷重(安全荷重)を確かめてみてください。
・掃除が大変
扇風機よりも羽が大きいため、溜まるほこりの量も多くなります。また、天井に設置されているため掃除の際は脚立などを準備する必要があります。
シーリングファンにかかる電気代はいくら
シーリングファンの消費電力は最大で約50W、最小で約10W程度あります。少し高めに見積もって、40Wで1時間運転した場合の電気代を計算してみます。
※電気代は27円/kWhにて計算
電気代=40(W)÷1000×1(時間)×27(円/kWh)
=1.08円
1時間 | 8時間 | 24時間 | |
電気代(1回) | 1.08円 | 8.64円 | 25.92円 |
電気代(1か月) | 32.4円 | 259.2円 | 777.6円 |
※「電気代(1か月)」とは1回あたり1時間、8時間、24時間で1か月間(30日間)使用した場合の電気代
シーリングファンの使用にかかる電気代は上記の表の結果となりました。24時間毎日使用しても、1か月の電気代は777.6円です。扇風機の電気代とほとんど同じ結果となりました。機能としてはシーリングファンと扇風機はファンを回転させるだけでまったく同じなので当然ですね。
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