毎日使う家電製品として見落としがちなのが”浴室乾燥機”
浴室にコンパクトに収納されているので意識しずらいのは自分だけでしょうか。
よく使う機能として換気と乾燥機能ですが、それらの機能にどれくらいの電気代がかかっているか気になったので計算してみました。
浴室乾燥機
乾燥だけでなく換気、暖房、涼風(扇風機のような送風機能)が装備されており、ハイモデルになるとミストサウナ機能を備えたタイプまであります。
マンションなどの気密性が高い建物などでは換気機能が強制的に24時間連続運転となって空気がこもらないようになっています。
浴室乾燥機のメリット・デメリット
メリット
・洗濯物を干す際に天気を気にする必要がない
・カビの発生を抑える
・入浴前に浴室を温めることが出来る
・シワになりにくい
天気だけでなく、花粉や黄砂が衣類に付着することを防ぐことが出来ます。また、乾燥機能で短時間でカラッと衣類を乾燥できるので雨の日に部屋干しする必要がなく生乾きの臭いがしにくいです。乾燥には洗濯乾燥機を使うこともできますが、洗濯乾燥機で衣類を乾燥させた場合に比べて、シワになりにくいです。洗濯乾燥機はドラムを回転させて衣類を乾燥させるのに対して、浴室乾燥機は外干しする場合と同じようにハンガーや洗濯ハサミを使うためです。
入浴後に乾燥機能を使うことで、浴室の湿度を下げることでカビや雑菌の発生を抑制し浴室を清潔に保ち掃除の頻度を少なくすることが出来ます。
気温が下がる季節に入浴前に浴室を温めておくことで、浴室とお湯の温度差を軽減できヒートショックの防止につながります。
デメリット
・定期的にフィルターのメンテナンスが必要
・乾燥機能にかかる電気代は高め
・設備の設置スペースが必要
・お風呂に入りたいときに入れない
フィルターにはホコリが溜まるため定期的に掃除しないと性能を発揮できなくなります。
乾燥機能では暖かい空気を送り続けるため、電気代は高くなります。
ワット数は約1200Wであり、それはドライヤーのワット数に相当します。
つまり、乾燥機能はドライヤーをつけっぱなしにしていることと同じなのです。
浴室乾燥機の種類
浴室乾燥機の熱源には大きく分けて”電気式”と”ガス温水式”の2種類があります。
電気式には電気ヒーター式とヒートポンプ式があります。
ガス温水式はガス温水器で発生させた熱を利用し、浴室を乾燥させます。
一般的にガス温水式のほうが強力で、特に暖房に関しては電気式の3倍程度早く浴室を温めることが出来ます。
初期費用は電子式のほうが安いですが、ランニングコストはガス温水式の方が安いです。
電気代
電気式 | ガス温水式 | |||
1回あたりの使用時間 | 光熱費(円) | 1回あたりの使用時間 | 光熱費 | |
換気 | 24時間 | 10.4 | 24時間 | 10 |
乾燥 | 3時間 | 97.2 | 1.5時間 | 72 |
暖房 | 0.34時間(約20分) | 11.9 | 0.1時間(6分) | 8 |
上記の値はいくつかのモデルのスペックを参考に計算した結果ですので、だいたいのモデルとそれほどかけ離れた数値とはなっていないはずです。ただし、スペックは各モデルごとに異なりますので正確な数字を知りたい場合は各モデルごとに計算することをお勧めします。
換気機能については、どちらもファンを回転させるモーターの電気代なのでそれほど差はありません。
電気式 | ガス温水式 | |||||
換気 | 1日 | 1か月 | 1年 | 1日 | 1か月 | 1年 |
10.4 | 312 | 3,744 | 10 | 300 | 3,600 | |
乾燥 | 1日 | 1か月 | 1年 | 1日 | 1か月 | 1年 |
97.2 | 2,916 | 34,992 | 72 | 2,160 | 25,920 | |
暖房 | 1日 | 1か月 | 1年 | 1日 | 1か月 | 1年 |
11.9 | 357 | 4,284 | 8 | 240 | 2,880 |
乾燥機能は入浴後の浴室の乾燥や、雨の日の洗濯物の乾燥などに大活躍ですが1回あたりの使用時間が長いだけにそれだけ光熱費がかかってきます。乾燥機能の利点は先に述べたようにたくさんありますが使用には注意が必要ですね。
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